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2015-08-14

利用者から学ぶデイサービス運営 | 経営者にきく Vol.1[ R.O.F/木更津]

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他とはちょっと違うサービスで利用者さんを引き付ける

「認知症であっても人生の経験者である事、尊敬するスタンスを持つ事。若いスタッフには何でもおじいちゃん、おばあちゃんに教えてもらいなさい」と指導しているのはデイサービス「R.O.F(ロフ)」を経営している木下さん。

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例えばお花を植えたいけど今の季節はどんな花がいいだろう? 野菜を植えたけど肥料はどれくらいあげたらよいだろう?など、地元に長く住んでいる高齢者だからこそ知っているコツを聞き出すことで、会話も弾むし新人のヘルパーさんには勉強にもなります。

R.O.Fでは毎日みんなで育てた野菜を使ってお昼ご飯を作ります。メニューを提案すると率先して作り方や味付けまでヘルパーさんに教えながら利用者さん主導で支度が始まります。

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「メニュー構成なども機能訓練の一環だと考えると、日常の中で繰り広げる自由研究みたいな感じですね」と木下さん。

みんなでご飯を食べながらこの料理は自分のレシピだとか、誰々に教わったとか、少しずつ思い出しては元気に笑い声をあげる、そんな空間は誰よりも木下さんが理想としていたものです。

このような取り組みも「ご飯食べていいですか?」と、以前の職場でお食事の時間に利用者の方が言った言葉に違和感を覚えたのがきっかけでした。

「施設に来させてもらっている、お世話をしてもらっている、そんな気持ちを持たせては駄目だろう!」と強く思ったそうです。

「認知症であっても、これからの生き方に可能性があり、来てもらっている事に楽しさや喜びを持ってもらいたいと思っています。他には無いサービス、と迄は言いませんが他とはちょっと違うサービスで利用者さんたちに喜んでもらいたいですね」とはにかむ木下さん。

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取材にお邪魔した日は、ちょうどお菓子づくりの日。女性の利用者さんたちと相談しながら、楽しそうです。

将棋の対局をしているスタッフと利用者さんも。どちらも真剣も眼差しです。

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多くの方は介護ビジネスを消費産業だと考えています。幼児保育など、未来に繋がる子供達を育成する生産産業と真逆の立場です。

しかし、介護施設で高齢者を預かることで、若い世代が安心して社会で働くことが出来る。その事を考えると、子供を託児所に預けることで、母親が社会に出て働くことが出来る子育て支援と同じように、生産性の高い事業だと誇りを持って良いはずです。

「私の事業所では、ヘルパーさん達が一般企業と同じように、退職金を受け取り定年後は企業年金を受け取ることが出来るシステムを導入しています。離職率の高い職種ですので、質の高いヘルパーさんを育てて、会社に残ってもらう為に経営者として出来る事は取り入れていこうと思います。たとえば、子育て中のヘルパーさん達は子供たちに働くかっこいいお母さん像を見てもらえる様に、子供を連れての出勤も許可しています。利用者さんの中には、スタッフの子供たちと遊ぶ事を楽しみにしている方もいらっしゃいますよ」

すべては経営者として、消費産業と言われない為に考え抜いた結果。実際にスタッフや利用者さんにとって良い方向に進んでいるように感じています。

R.O.Fではスタッフの制服にもこだわっています。汚れても良い、動きやすいに加えてカッコよさを考えました。

「ブラウスにロングサロン、ソムリエっぽいでしょ?」と自慢気な木下さん。確かにデイサービスというよりかカフェやレストランの制服に近い感じです。

利用者さんを招き入れる、お世話をさせていただくという気持ちを常に持つためには身だしなみも重要です。そうした取り組みは、利用者さんにも良い影響になり、実際にはココに来る前に髪の毛を整える、口紅を塗る、可愛いカーディガンを着てお見えになるなどの変化が感じれたそうです。

「おじいちゃん、おばあちゃんたちにとってうちは『社交場』のように感じてもらっているようで凄くうれしく思います」と語る木下さん目は、新しい介護の形を見据えている。

株式会社 R.O.F
デイサービスロフ太田
千葉県木更津市東太田4-22-3
TEL 0438-42-1298
FAX 0438-42-1392

デイサービスロフ金田
千葉県木更津市中島2216
TEL 0438-53-8343
FAX 0438-53-8352

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